ときはなたれしフーパ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

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いましめられしフーパはこちら→いましめられしフーパ

ときはなたれしフーパ [編集]

No.0720 タイプ:エスパー/あく
特性 :マジシャン(攻撃を当てた相手の持ちものを奪う)
体重 :490.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
フーパHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ときはなたれしフーパ801606017013080680マジシャン
いましめられしフーパ801106015013070600マジシャン

ばつぐん(4倍)むし
ばつぐん(2倍)フェアリー
いまひとつ(1/2)---
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

※以下の記述において、「戒め」は「いましめられしフーパ」を、「解放」は「ときはなたれしフーパ」を示す。

第六世代の幻のポケモン。
タイプと種族値、専用技が異なる2種類のフォルムが存在する。「いましめのツボ」を使用するとフォルムを切り替えることが可能[1]
ときはなたれしフーパはエスパー×あくタイプ。同複合にカラマネロがいるが、運用法が異なるため差別化は考えなくてよい。

戒めより攻撃面と素早さの種族値が高く、悪物理トップクラスの火力を持つ。
またまもる貫通の専用技「いじげんラッシュ」を初めとして、ダブルで活躍しやすい技を多く覚える。
味方のアタッカーの隣で相手をかく乱しつつ、場合によっては自分も攻めに参加する戦い方がメインとなる。
また専用技の性能から、トリックルームやリフレクター、おいかぜなど、ターン制限のある強化状態を作れる技と相性がよい。
みがわりを貫通するうえ、まもるで凌がれることもないため、上から殴れる状態、殴られても痛くない状態を作れば縦横無尽の活躍ができるだろう。

難点として、4倍弱点の存在と耐性の少なさ、物理耐久の低さ、いじげんラッシュ使用時のBダウンが挙げられる。
素早さも中速なので被弾しやすく、先制技も覚えないので、物理アタッカーとの殴り合いは等倍でも辛い。
虫4倍のため、様子見や撤退の不一致とんぼがえりでも致命傷を負いやすい。
最遅にしてトリックルームを使うか、テラスタルでタイプを変更する、特殊型の相手を狙うなどして欠点を補おう。

第九世代ではいじげんホールが戒め限定、いじげんラッシュが解放限定となり、フォルムチェンジすると専用技が切り替わるようになった。ポイントアップの効果は引き継がれないので注意。
デメリットのあるいじげんラッシュの代わりにいじげんホールを採用することができなくなったのは少々痛い。

第九世代でこわいかお、がんせきふうじ、サイコフィールド、ワイドフォース、サイコノイズを新規習得。
じゅうりょく、はたきおとす、じこあんじを再習得した。



特性考察 [編集]

マジシャン
道具を持っていない状態で攻撃をすると、攻撃対象から道具を奪い自分のものにする。
「物理・特殊問わず、すべての攻撃技にどろぼう・ほしがるの効果がつく」と考えるとわかりやすい。変化技には効果なし。
当然だが、消費しないアイテムを持たせた場合は実質特性無しで戦うこととなる。

恩恵を得られるかは相手依存なので安定しない。トリックを覚えるので、こだわり系アイテムを奪いつつほかのポケモンに押し付ける芸当も可能。
鈍足なので後攻で殴ることを考慮すると、きのみ系のアイテムと相性が良い。
特性がマジシャンのポケモンで「なげつける」を覚えるのはフーパのみ。
マジシャン+なげつけるの固有コンボがある(下記「なげつける型」で解説)。
なげつける以外だと、いじげんラッシュ+しろいハーブで能動的に使うことはできる。
マジシャンの仕様
  • 非接触攻撃にもマジシャン効果は適用される
  • みがわりを攻撃したときには発動しないが、みがわりを貫通して本体を攻撃できる技(いじげんホール、いじげんラッシュ)では発動する
  • いのちのたまを奪った場合、そのターンの攻撃は威力補正はないが反動ダメージを受ける(攻撃時は持っていないがダメージのタイミングでは所持しているため)
  • なげつけるで攻撃する場合、道具は奪えない(攻撃と同時に消費するため)
  • ジュエルを消費して攻撃する場合、道具は奪えない(攻撃と同時に消費するため)
  • パワフルハーブを消費して攻撃する場合、道具を奪える(攻撃前に消費するため)
  • 技の反動ダメージやさめはだ・ゴツゴツメットなどのダメージを受けて瀕死になった場合、道具は奪えない
    持ち物考察
    しろいハーブいじげんラッシュと組み合わせて活用。
    ラムのみしんかのきせき持ち相手にわざとでんじはやどくどくを受け、しんかのきせきを奪いにいく。
    またキノガッサのキノコのほうしへ後出ししてきあいのタスキを奪って次ターン上から倒せる。
    ロゼルのみ2倍弱点のフェアリー技のダメージを抑える。特殊寄りなので耐えやすい。
    オボンのみ発動が容易で、汎用性も高い。高めの特防も活きてくる。
    レッドカード発動は容易だが、汎用性は低い。
    カムラのみみがわりと組み合わせて活用。
    きあいのタスキ物理耐久と特殊耐久に差があるので、消費できるかは相手次第。
    じゃくてんほけん不一致のフェアリー技を受けに行く。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
しねんのずつき80(120)90怯み20%タイプ一致技。怯みを狙うならでんじはと併せて。
いじげんラッシュ100(150)-防御↓タイプ一致専用技。必中+まもる・みがわり貫通。デメリットが痛い。
はたきおとす65/97
(97/145)
100道具排除
排除時威力1.5倍
タイプ一致技。追加効果が優秀。特性は活かせなくなるが、特に問題ない。
なげつける~130(195)100道具次第タイプ一致技。特性を活かすならこちら。
くろいてっきゅう/でかいきんのたまなら威力195の超火力に。
ダストシュート12080毒30%対フェアリー。命中不安。
ドレインパンチ75100HP吸収1/2対悪。回復して粘るのは厳しいので、あくまでサブウェポンとして。
かわらわり75100壁破壊対悪。回復は不要と割り切れば壁が壊せるこちらもアリ。
ほのおのパンチ75100火傷10%唯一の炎技。4倍ピンポイント。
れいとうパンチ75100凍り10%唯一の氷技。4倍のドラゴンには先制する方法が少ない。
かみなりパンチ75100麻痺10%同条件の単純火力なら10まんボルトの方がダメージは出る。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。起点作りに。
特殊技タイプ威力命中効果解説
サイコキネシス90(135)100特防↓10%タイプ一致技。特殊技の最高火力。
サイコショック80(120)100相手の防御で
ダメージ計算
タイプ一致技。特殊受け相手を想定するなら。
あくのはどう80(120)100怯み20%タイプ一致技。通りのよい主力技。
きあいだま12070特防↓10%タイプ一致技との相性補完に優れる。命中不安。
10まんボルト90100麻痺10%対水・飛行。かみなりは覚えない。
くさむすび20~120100相手の体重依存禁止級は重いポケモンが多いのでダメージは出しやすい。
100.0kg以上でエナジーボール超え。
エナジーボール90100特防↓10%ウォッシュロトム等一部の軽い相手にはこちらの方が強い。
仮想敵に合わせてどちらかを選択。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
テラスタイプがステラの場合、威力100+使用後AC↓に変化する。
変化技タイプ命中解説
スキルスワップ-マジシャンを貰って得するポケモンはほとんど居ないので、気兼ねなく相手の特性を潰していける。
トリック100スカーフトリック用。
トリックルーム-禁止級の中ではワーストレベルの遅さだが、自分でやる必要性は薄め。
でんじは90大抵の場面で腐らない変化技。鈍足を補う一つの手段。
みちづれ-トリックルームがあると使いやすい。連続使用で必ず失敗。
めいそう-サイコショックがあるので、めいそうの積み合いに強い。
ガードシェア-低いBをカバーでき相手も弱体化できるが、高いDが低くなる可能性も。
じゅうりょく-味方の命中率補強・地面技の一貫性向上に。
サイドチェンジ-ダブル用。味方と位置入れ替え。連続使用で失敗しやすくなる。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
テラバーストゴースト無効。
ほのおのパンチ
テラバースト
火傷無効。弱点がすべて半減になる。
テラバースト解説
かみなりパンチ
10まんボルト
麻痺無効。
くさむすび
エナジーボール
テラバースト
粉技無効。虫が一貫する。
れいとうパンチ
テラバースト
耐性が悪いうえに、弱点が物理寄り。
ドレインパンチ
かわらわり
きあいだま
フェアリーが一貫する。
ダストシュート
テラバースト
弱点がすべて半減になる。
テラバースト解説
テラバースト解説
しねんのずつき
サイコキネシス
サイコショック
タイプ一致技の強化。
テラバースト解説
テラバースト解説
シャドーボール
テラバースト
解説
テラバーストドラゴンの多い伝説環境では非推奨。フェアリーが一貫する。
いじげんラッシュ
はたきおとす
あくのはどう
タイプ一致技の強化。
テラバースト弱点がすべて半減になる。
テラバースト解説
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

努力値考察 [編集]

尖った能力値が特徴的なフーパだが、努力値の調整先が多数考えられる。
以下、一例。

  • 物理耐久
    調整対象
    無補正H252B124グラードンのだんがいのつるぎを確定耐え
    H252B172A特化ミミッキュのじゃれつくを確定耐え
  • 特殊耐久
    調整対象
    無補正H252D100
    無振り+とつげきチョッキ
    無補正C252振りカイオーガの雨しおふきを確定耐え

基本型 [編集]

特性:マジシャン
性格:ようき/いじっぱり/せっかち/さみしがり/ゆうかん/れいせい
努力値:AS252/HA252/AC252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/とつげきチョッキ/しろいハーブ/いのちのたま/オボンのみ
確定技:いじげんラッシュorはたきおとす
選択特殊技:サイコキネシスorサイコショック/きあいだま/エナジーボール/くさむすび/10まんボルト
選択物理技:しねんのずつき/ドレインパンチ/ダストシュート/ほのおのパンチ/れいとうパンチ/かみなりパンチ/きあいパンチ
選択変化技:トリック/みちづれ/スキルスワップ/でんじは/ガードシェア/リフレクター/ひかりのかべ/トリックルーム

悪+エスパー+格闘で未解禁を含むすべてのポケモンに等倍以上を取れる。

無補正A252@いのちのたま+いじげんラッシュでH252ルギアを超高乱数1発。
ただし相手は最速が多く、先手で壁を貼られるとはねやすめで粘られる可能性がある。

とつげきチョッキ装備なら特殊技は虫以外は大抵無振りで耐える。
ドラゴン等倍なこともあって伝説の特殊相手なら立ち回りやすく、HP振りだとアイテム無し特化150族のりゅうせいぐんも確3まで抑えられる。
安定した最高火力である特化カイオーガのこんげんのはどう@こだわりメガネ&雨ですら確2にする。
特殊相手ならいじげんラッシュによるBダウンを無視できるのが大きく、サイコショックやサイコブレイクが無効なのもメリット。

一方耐久無振りだとアルセウスの特化いのちのたましんそく(無積み)で乱1になるほど物理耐久は薄い。
H252でもA252ゼクロムのらいげきや特化ホウオウのブレイブバードは乱1。それぞれB108振り、B44振りで確2。

性格はゆうかんやれいせいも有用。
S80は伝説戦でほとんどの相手より遅く、トリックルームで大体先制が取れる。
ステルスロックであらかじめ削っておけばかなりのポケモンが射程圏内に入る。

型サンプル
性格:せっかち
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:いじげんラッシュ/サイコキネシス/きあいだま/みちづれ
努力値:H158-C140-S212

最速D4振りコライドンを追い抜き、サイコキネシスで確1にできる火力を施した型。
素早さは最速135族+3調整。つまり、最速135族抜き調整を少し上回るようにした。
残りHPで実数値175。特殊耐久はスカーフC特化ハバタクカミのムーンフォースを高乱数で耐えられる。

コライドンへの確定数が88%でも良いなら、C92振りに下げるのも手。
攻撃面を少し削り、S236振りにすれば最速ドラパルトを追い抜ける。
A164振りにするといじげんラッシュでH4振りルナアーラを高乱数1にできる。

なげつける型 [編集]

特性:マジシャン
性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HA252
持ち物:くろいてっきゅう/でんきだま/かえんだま/どくどくだま/おうじゃのしるし
確定技:なげつける
選択攻撃技:いじげんラッシュ/しねんのずつき/ドレインパンチ/ダストシュート/ほのおのパンチ/れいとうパンチ/かみなりパンチ/きあいだま
選択変化技:トリック/トリックルーム/みちづれ/ガードシェア/リフレクター/ひかりのかべ

なげつける+マジシャンの固有コンボで攻める型。相手にダメージや状態異常・怯みを与えつつ道具を奪う。

禁止級では遅いほうなので、くろいてっきゅうのデメリットもさほど問題なく、タイプ一致も相まって初手から195の超火力を出せる。
物理耐久が低いので長生きするポケモンでもなく、この火力1発でも魅力的。
奪った道具により次の攻撃が左右されるので運要素はかなり強いが、道具を奪うのでとりあえず相手を弱体化させることはできる。
伝説戦は飛行やふゆうも多いため、状況によってはくろいてっきゅうトリックも視野に入る。

マジシャンで奪った後もう一度なげつけるを使用可能。
とつげきチョッキやじゃくてんほけんをなげつけた場合は威力80とまずまずだが、投げずに普通に使った方が有用かもしれない。
こだわり系やきあいのタスキは威力10と低く、きあいのタスキ潰し程度のダメージしか期待できないので、
単純に道具奪取による弱体化や、トリックでの嫌がらせなどに。

ダブルバトルの場合、味方にくろいてっきゅうを持たせておき、能力アップするきのみを味方に投げつけるというプレイングもある。
味方の能力アップ+奪ったくろいてっきゅうで2手目に高火力で攻めることができる。
味方のアクロバットやかるわざの条件を満たすことも可能。

持ち物考察
状態異常撒きや、怯み狙いでくろいてっきゅう以外の持ち物も有用。
状態異常
  • かえんだま
  • どくどくだま
  • でんきだま
    怯み狙い
  • おうじゃのしるし/するどいキバ

こらえるイバン型 [編集]

特性:マジシャン
性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252 BorD4
持ち物:イバンのみ
選択技:いじげんラッシュ/シャドーボール/はたきおとす/こらえる
テラスタイプ:ゴースト

こらえる→イバンのみ発動で、確実に一体を持って行くことを目的とした型。
S70と鈍足だが、暁ガチグマなどが相手なら強く出られる。

虫4倍が痛いが、現環境に虫は少なめ。ただし不意のとんぼがえりには注意。

テラスタルはカイリューのしんそく対策でゴースト推奨。

とは言えハバタクカミサーフゴーカイリューオーガポンなどに弱く、現在では活躍は難しい。
Sのインフレが激しくなかなかSを抜かせるものが少ない。

  • 相性のいいポケモン
    礎オーガポン:技範囲が広く素早さも高いためがんじょうを使い場を荒らしてくれるため。
    ハバタクカミ:Sが高く上から攻撃できたり、しんそくなどを無効にできサイクルもできるため。

相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ときはなたれしフーパ [編集]

注意すべき点
伝説戦では多いエスパー技が無効であり、そのエスパー勢が役割破壊で持っている格闘技が等倍。
対して悪タイプ最高威力でまもる・みがわりも貫通のいじげんラッシュをA種族値160から放ってくる。
相手がきあいのタスキだった場合、マジシャンの効果が乗った反撃で持ち物を奪われてしまう。
対策方法
素早さと物理耐久は低いので、フーパより速い物理アタッカーで上から殴る。
いじげんラッシュ使用後は元々低い物理耐久がさらに下がるので、先制技で致命傷を与えられる。
伝説戦ではSで勝り先制技もあるアルセウスが有効。

外部リンク [編集]


[1] 第七世代までは戒め→解放のみ対応しており、3日後に自動的に戒めに戻る仕様だった。