ミミッキュ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ミミッキュ [編集]

No.0778 タイプ:ゴースト/フェアリー
特性:ばけのかわ(戦闘中、一度だけ相手の攻撃技を無効化し、代わりに最大HPの8分の1のダメージを受ける。かがくへんかガスによって無効化されない)
体重:0.7kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
同複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ミミッキュ5590805010596476ばけのかわ
ハバタクカミ555555135135135570こだいかっせい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ゴースト/はがね
いまひとつ(1/2)---
いまひとつ(1/4)むし
こうかなしノーマル/かくとう/ドラゴン

特性「ばけのかわ」により、初撃無効


第七世代出身のゴースト×フェアリー複合。第九世代は同複合にハバタクカミが追加された。
あちらは高速特殊アタッカーであり、物理アタッカーが基本のミミッキュとは互いに差別化は容易。
前世代でばけのかわが弱体化されたが、それでも強烈な行動保障からくる制圧力は健在。
一致技の補完も優秀で、どちらも素で半減以下に抑えるのはカエンジシタギングルのみ。
テラスタルを絡めてもほのおどくはがねのいずれかになったきよめのしおキョジオーンしか増えない。
耐性面も無効が3と広く、等倍範囲の広いドラゴン、抜群範囲の優れたかくとうに強いことで無償降臨させやすい。

種族値自体は今一つながら、技の通りの良さ、特性の行動保障から来る道具の自由度といった要素により、積みアタッカーとしての信頼性が高い。
初登場以来、一般ポケモンとしてはほぼ常に採用率上位をキープしている。

第九世代ではダイマックスが廃止され、ばけのかわが剥がれた後の耐久力を誤魔化しづらくなった。
一致技の威力不足も再び浮上しており、てんねん持ちが増えたため、従来のテンプレ型だった剣舞型が通しにくくなっているのも痛い。

新規習得技のうち、攻撃技は素早さを補強できるが威力不足のくさわけ、とびつく程度。
変化技ではにほんばれ、あまごい、ミストフィールドを習得し、場を整える役目を担いやすくなった。

失った技も有用なものはほとんどなく、良くも悪くも本人の性能自体は前世代から大して変化が無い。
ダイマックスの代わりに登場したテラスタルとの相性は良好で、無効耐性の多さを活かして無償降臨。
更にそこからテラスタルで耐性を変え、ばけのかわを維持しやすくなった。
テラスタイプは先制技を補強できるゴースト、および弱点を潰し特にミラーに強いノーマルが主流。
碧の仮面でアッキ、タラプのみが解禁されたが、ばけのかわ状態では
発動しなくなってしまったため、事実上型が1つ減ってしまったのは痛手か。

環境の変化によりトップメタからは退いたものの、相変わらず対策は必須である。

ビルドアップ型や特殊技採用型、現在使用できないこらイバ型はノートにあります。



特性考察 [編集]

ばけのかわ
バトル開始時のミミッキュは「ばけたすがた」と呼ばれるフォルム。
ダメージを伴う攻撃技を受けると最大HPの1/8低下させ「ばれたすがた」にフォルムチェンジ?する(グラフィック上ではハリボテの首が折れる)。
「ばれたすがた」から「ばけたすがた」には戻れないため1度限りの盾だが、がんじょうマルチスケイルをしのぐ最強クラスの行動保証となる。
+  細かい仕様

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
じゃれつく90(135)90攻撃↓10%タイプ一致技。命中不安だが無効タイプ無し。
シャドークロー70(105)100急所ランク+1タイプ一致技。命中安定だがノーマルに無効。
ポルターガイストは覚えない。
かげうち40(60)100優先度+1タイプ一致技。ストッパー・対面性能を強化。 
ドレインパンチ75100HP吸収1/2一致技との相性補完が優秀で、苦手な鋼に効く。
行動保証による確実な積みと相性が良いが、ミミッキュ自身の耐久が低い。
ウッドハンマー120100反動1/3ヌオーなどの水地面複合、又はパルシェンの起点回避を目的に採用される。
とびつく50100素早さ↓100%追加効果が優秀。通りは悪いが、がんせきふうじ感覚で使える。
特殊技タイプ威力命中効果解説
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-攻撃を強化。抜き性能の向上に。
ビルドアップ-攻撃・防御を補強。対面性能の向上に。
でんじは90サポート用。速攻ポケモンの機能停止に。
おにび85サポート用。物理アタッカーの弱体化に。
いたみわけ-削り技兼回復技。低めのHP・高めの素早さと相性がよい。
のろい-削り技兼流し技。サポート後の退場にも。テラスタル霊以外で使う場合は注意。
みちづれ-重火力アタッカーを道連れに。連続使用で必ず失敗。
ちょうはつ100補助技対策。状態異常技や積み技、相手からのちょうはつ防止に。
トリック100スカーフトリックやこうこうのしっぽの押し付けなどに。
みがわり-のろいダメージ稼ぎや、状態異常技読みなどで。
トリックルーム-自身では活かしづらいので、主にダブルでのサポート用。ばけのかわを盾に展開する。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
シャドークロー
かげうち
ゴーストダイブ
シャドークローより威力が高い。霊技+かげうちの打点向上。
じゃれつく無闘毒耐性と引き換えに霊弱点を消し悪耐性を獲得。じゃれつくの火力増強としては微妙か。
ドレインパンチはがねノーマルなどの一致技の通らない相手に。
からげんきゴースト技をすかすために。サーフゴーコノヨザル、ミラー等すかしたい相手は多い。
ウッドハンマートリトドンヘイラッシャ。キノコの胞子等を使うキノガッサの相手もしやすい。
テラバーストはがね。火傷無効。
テラバーストみずひこう。麻痺無効。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。

持ち物考察 [編集]

いのちのたま
瞬間火力の増強により対面性能・ストッパー性能の両方を引き上げる。
かげうちによりばけのかわを消費せずに相手を止める性能が高い。
つるぎのまいからの全抜きも期待できるなどのメリットがある。
のろいのおふだ
主力技のゴーストダイブとかげうちの威力を上げる。
いのちのたまと比べると、倍率は下がり他のタイプのわざはそもそも火力が上がらないが、デメリットなしで使えることと、いのちのたまを他のポケモンにまわすことができる点が優秀。
こうこうのしっぽ
高速アタッカーへの切り返しとして。
トリックと併用することで相手を機能停止に追い込める。後続サポートにも。
早めに押し付けないと中速の素早さが無駄になってしまい、低速アタッカーには逆に弱くなりかねない点に注意。
きあいのタスキ
かたやぶりに対するピンポイントメタ。
ばけのかわの自傷ダメでタスキが潰れるため、対かたやぶり以外でメリットを出すには回復手段が必須。
どうしてもミミッキュでかたやぶり持ちを相手する必要がある場合、もしくはドレインパンチとのコンボに。
とくせいガード
特性の書き換えはもともと受けないが、かたやぶりによる特性貫通も防ぐ効果がある。
デカヌチャンオノノクスのような相手にも確実に行動回数を確保でき、きあいのタスキと違ってそれなりにHPが残る。
回復手段を持たない場合には基本的にきあいのタスキより優秀。
ラムのみ
物理アタッカーとして運用する場合は火傷・麻痺・眠りが怖いのでこれらの対策に。
しかし、相手を選ぶうえ汎用性が低く、より能動的なアイテムが好まれる。
するどいツメ
シャドークローの急所率を1/2まで上昇させる。
つるぎのまいとあわせることで積み技に頼った受けを突破しやすくする。
てっぺきやちからをすいとるを使うポケモンに対し強く出られる。
メンタルハーブ
サポート型であることが見抜かれやすいダブルなどで採用。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252orHAベース
持ち物:いのちのたま/のろいのおふだ
確定技:じゃれつく/かげうち/つるぎのまい
選択技:シャドークローorゴーストダイブ/ドレインパンチ

スタンダードなアタッカー型で、ミミッキュでは最も多い型。
トップクラスの対面性能・ストッパー性能により、試合の流れを強引に自分の方へ手繰り寄せることが可能。
ばけのかわのおかげで基本的に最低1回の行動が約束され、相手に多少の展開を許していようが止めることができる。

炎技はテラバースト(炎)のみ。
ただし鋼への対抗策としてはドレインパンチがある。

性格について
シーズンによるが、いじっぱりとようきの採用率は拮抗している。
火力はいのちのたまで補えるため、補正をかけなくても足りるケースが多い。

こだわりスカーフ型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252ベースで調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じゃれつく/シャドークロー
選択技:ドレインパンチ/ウッドハンマー/きゅうけつ/みちづれ/のろい
変化技:ちょうはつ/でんじは/おにび/トリック

意表を突いたスカーフアタッカー。
最速で243、準速殻破パルシェンの1つ下。準速で221、最速龍舞ギャラドス抜き。
すばやさに補正のかかっていない相手ならほとんど抜くことができるため、ほぼ最低2回の行動が保証されている。
また、ばけのかわが無くなっても腐りにくい。

サイクル戦でばけのかわを潰したあと上から潰そうとしてくる相手を返り討ちにできる。
一方で、つるぎのまいによる火力補強手段がなくなるため慢性的な火力不足。鈍足高耐久などには弱くなる。
耐久型の行動を制限させるトリックは選択肢として有用。

トリックルーム型 [編集]

性格:ゆうかん/いじっぱり
努力値:HA252ベースで調整
持ち物:メンタルハーブ/ラムのみ/きあいのタスキ
確定技:シャドークローorじゃれつく(両立可)/トリックルーム
優先技:かげうち/のろい
選択技:おにび/みちづれ/ひかりのかべ/ちょうはつ

ばけのかわによる行動保証を活かしてトリックルームを張る。
他のトリックルーム持ちと比べ行動保証が強みであり、自然とストッパーを兼ねられる。
性格はトリックルーム下での運用を重視するならゆうかん。
ただし、最鈍でも無振り70族と同速であり、トリックルーム下でもそれ以外でも抜ける範囲が微妙になる。

あくまでばけのかわは役割遂行のための保証であり、ミミッキュの場持ちを期待するものではない。
トリックルームのターンはできるだけエースに渡したいので、いたみわけの採用は有り得ない。
素早く退場するという点では、のろいの優先度は高い。
また、みがわりを利用した自主退場も可能。
※みがわり→みがわり→(奇数ならみがわり)→トリル→のろいで退場

相手より速ければ、先制みちづれの後に後攻トリックルームで、みちづれの効果を二ターンに渡って保たせる事も可能。
トリックルームが張れなくなるので普段はそうする必要はないが、覚えておけば役に立つかもしれない。

ラムのみは眠り対策として。
きあいのタスキはかたやぶり効果を持つ技やかたやぶり対面を意識して採用される。
現環境のかたやぶりがデカヌチャンぐらいなので、リリバのみで十分か。

陽気HS振りの議論はノートにあります。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ミミッキュ [編集]

注意すべき点
専用特性「ばけのかわ」が極めて強力。ほぼ確実に行動を許してしまう。
非常に広い攻撃範囲と無効3つの耐性という攻守共に優秀な複合タイプ、かげうちによる縛り、つるぎのまいによる火力補強、その他様々なサポート技を所持。
対策方法
ばけのかわ」を無視する「かたやぶり」や貫通する連続技が有効。
ただし、「かたやぶり」を持つポケモンの大半に一致技が刺さる点には注意。
また、「かたやぶり」はあくまで「ばけのかわ」を無視するだけで剥がすことはできない。
そのため、半端なダメージしか与えられていない状態で「かたやぶり」持ちが返り討ちにされた場合、「ばけのかわ」が残ったままになり、結局倒すのに手間取ることもある。
かたやぶりか連続技が無い場合は、相手の無償の一手を許すことが前提となってしまうので、対策がかなり厳しい相手である。
やけどで攻撃力を削ぐ
サポート型などもあるが、根底は物理アタッカーなので火傷にすれば脅威は激減する。
ばけのかわでもおにびや技の追加効果による火傷は防げないので効果的。
ふんえんなどでばけのかわを剥ぎつつ火傷させられれば儲けもの。ただし、ミストフィールドに注意。
積み技の牽制
火力補強をつるぎのまいに頼っている事が多いので、先制ちょうはつも有効。
ただしミミッキュより速いポケモンでないと不可。ミミッキュ自身もS96と絶妙なすばやさであるため、それより速いとなれば必然的に耐久力の低いポケモンでちょうはつを使う必要がある。
てんねんなら後攻や後出しでも積みを無駄にできる。
強力な追加効果付きの攻撃技
ミミッキュより速いポケモンによる怯み技なら無償でばけのかわを剥がせる。ただし、ねこだましは無効なので注意。
素早さの高いポケモンのおうじゃのしるし+なげつけるなど。アイアンヘッドやエアスラッシュなども賭けとしては悪くない。
またとんぼがえりやボルトチェンジでばけのかわを剥がしつつ、有利対面を作っていくのもよい。
がんせきふうじやとびかかるなども、皮を剥がしつつ弱体化させられる。
どくどく+まもる
ばけのかわ」を無視し、ミミッキュより速いポケモンでどくまも戦術を仕掛ける。つるぎのまい→かげうちに注意。
また、のろい持ちには無力。
クリアスモッグ
ミミッキュより遅い場合、ばけのかわを剥がしながらつるぎのまいの能力上昇を初期化できる。
ただ、一貫性が弱く使いにくい毒タイプ技な上に威力も低い。
ミミッキュのためだけにこの技を採用するのは枠が勿体ないので、できればモロバレル等他のポケモンの積み技も監視できるポケモンに持たせたい。
+  対策可能なポケモン

外部リンク [編集]