マタドガス - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

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マタドガス [編集]

No.110 タイプ:どく
通常特性:ふゆう(じめんタイプの攻撃技やまきびし、どくびしの効果を受けない)
     かがくへんかガス(自身が場に居る限り、全てのポケモンの特性を無効化する)
隠れ特性:あくしゅう(攻撃した相手を10%の確率で怯ませる)
体重:9.5kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
原種/リージョンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
マタドガス6590120857060490ふゆう/かがくへんかガス/あくしゅう
マタドガス(ガラル)6590120857060490ふゆう/かがくへんかガス/ミストメイカー

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)エスパー/じめん
いまひとつ(1/2)くさ/かくとう/どく/むし/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

特性ふゆうの場合、じめん無効


初代出身の単どくタイプ。ふゆうなら弱点はエスパーのみ。
他にリージョンフォームしか持たないかがくへんかガスも癖は強いが優秀。
種族値配分は防御が高めだがHPが低いので実際は並。他はいずれも並以下で無駄も多いが、個性的な特性が採用理由に直結する。

第九世代では念願の一致物理技、ダストシュートを習得。
他はほぼ全てのポケモンが覚えるテラバースト、特殊受けの突破手段としてアシッドボム。
藍の円盤でヘドロウェーブを再習得し、最大火力が前世代に戻った。

豊富な変化技も相変わらずで、相手依存だが高速再生+負担をかける手段としていたみわけも習得。
基本は火傷と耐性を前提として物理を流しつつ、搦め手で後続の援護を行う動きになる玄人向けのポケモン。



特性考察 [編集]

ふゆう
じめん無効。実質的に弱点がエスパーのみになる。でんきにテラスタルすると弱点がなくなる。
エスパーは威力が低い上に通りも悪いので、一致以外での使用者は少なく、役割を果たしやすくなる。
代わりに各種フィールドの恩恵は受けられない他、どくタイプにも関わらずどくびしを回収できなくなるといったデメリットも。
かたやぶりには貫通される。ドリュウズが復帰しているので注意。
かがくへんかガス
互いに全てのポケモンの特性が発揮されなくなる。簡単に言えば、互いに特性が無くなる特性。
機能するのは自身が戦場にいる間のみで、いなくなると特性が復活。場に出たときに発動する特性は即座に発動する。
特性に依存する相手への強烈なメタ特性ながら、自身も事実上特性無しで戦うことになるので注意。
ダブルバトルの場合は味方のデメリット特性を打ち消す目的にも使える。レジギガスケッキング等と相性が良好。
天候やフィールドなど、場の状態を整える手段を特性に依存するパーティーや、耐久力をいかく込みで計算する相手に強い。
ただし、フォルムチェンジ?が絡む特性については無効化できない。
あくしゅう
隠れ特性。攻撃時に怯ませることがあるが、発動率は低めな上に素早さも中の下で相性が悪い。
連続技はダブルアタックしか覚えず、先制技は習得不能。
明確な役割対象が存在せず、他の特性が有用なこともあって候補外。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ヘドロばくだん90(135)100毒30%安定した一致技。毒での追加ダメージも期待できる。
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%やや威力が高く、おにびの邪魔をしにくい。
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%居座る相手を強引に落とす。てんねんにも有効。
ゲップ120(180)90-高威力だがきのみを消費する必要がある。
味方のなげつけるやおちゃかいで消費した場合も発動可能。
一度食べれば交代しても平気。
ベノムショック65/130
(97/195)
100-どくびしやどくどくを撒く前提なら。
クリアスモッグ50(75)必中相手の能力変化
を戻す
相手の積み技を無効化でき、毒技無効の鋼には炎技が刺さる。
また、ミミッキュに積みを許すことなくばけのかわを剥がすこともできる。
ただし低威力なためみがわりを壊せないことも多い。
だいもんじ11085火傷10%はがね対策。威力・範囲も優秀だが命中とPPが不安。
かえんほうしゃ90100火傷10%命中安定でPPも多いが威力は控えめ。
10まんボルト90100麻痺10%地面以外に通るサブウェポン。
みがわりギャラドスへの対策を重視する場合に採用。
かみなり11070麻痺30%威力は十分だが命中不安なので採用は稀。
シャドーボール80100特防↓20%毒半減のゴーストや呼びやすいエスパーへのけん制に。
あくのはどう80100怯み20%シャドーボールと選択。ノーマルに通るがサーナイトエルレイドに等倍。
物理技タイプ威力命中効果解説
ダストシュート120(180)80毒30%物理最大火力。
だいばくはつ250100自分瀕死散り際に使いたいが足が遅いので難しい。
変化技タイプ命中解説
おにび85毒タイプで覚えるのはマタドガスとゲンガーエンニュートのみ。
命中に不安はあるが、当てれば物理型ポケモンを機能停止に追い込める。
炎タイプや特性こんじょうに注意。
どくどく90
(必中)
毒タイプなので必中。高耐久相手に。
どくびし-サポート用。
ちょうはつ100耐久ポケモンや積み技を封じる。
こわいかお100後続サポート。自身も4振りしておくと一回で最速デカヌチャン(94族)まで抜ける。
おきみやげ100後続へのサポートに。
みちづれ-遅いので決まりにくいが、相手の攻撃を躊躇させることはできる。
連続使用で必ず失敗する。
たくわえる-タマゴ技。耐久力強化。限度は3回まで。
ねむる-積んだ後の回復手段として。カゴのみを持たせて。
いたみわけ-タマゴ技。回復手段兼ダメージ源として。HPが低いのでそれなりの効果は見込める。
くろいきり-みがわり貫通の積み技対策。たくわえるとの相性は悪い。

テラスタル考察 [編集]

毒以外だとくろいヘドロの恩恵を、毒と鋼以外だと毒・猛毒耐性を失う点に注意。

タイプ主な技解説
だいばくはつ
はかいこうせん
弱点も耐性も大幅に減る。だいばくはつの威力上昇がメイン。
だいもんじ
かえんほうしゃ
ねっぷう
テラバースト
火傷無効。ふゆうなら弱点が一つ減る。
テラバースト対地面。
かみなり
10まんボルト
テラバースト
麻痺無効。ふゆうなら実質的に弱点無し。ただし耐性も3つに減る。
テラバースト対地面。粉技無効。
テラバースト対地面。攻撃範囲は広いが、耐性が壊滅的になる。
テラバーストエスパーが一貫する。
ヘドロばくだん
アシッドボム
ゲップ
クリアスモッグ
ベノムショック
ダストシュート
タイプ一致技の強化。
テラバースト解説
テラバースト地面無効。特性がふゆう以外での選択肢。
テラバースト解説
テラバースト対エスパー。
テラバーストふゆうなら弱点が一つ減る。
シャドーボール
テラバースト
対エスパー。カイリューのしんそくなどを無効化。
テラバースト解説
あくのはどう
テラバースト
対エスパー。いたずらごころ耐性の獲得。
テラバースト耐性が優秀で、毒・猛毒耐性を維持できる。ふゆうなら弱点が一つ減る。
テラバースト解説
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。攻撃範囲の広さを生かすなら。
一致技以外の補正は1.2倍だが、だいばくはつを併用した際に融通が利きやすい。

型考察 [編集]

物理流し基本型 [編集]

特性:ふゆうorかがくへんかガス
性格:ずぶとい
努力値:HB252をベースにS調整
持ち物:くろいヘドロ/ゴツゴツメット
確定技:おにび
優先技:クリアスモッグ/いたみわけ
攻撃技:だいもんじorかえんほうしゃ/ヘドロばくだん/10まんボルトorかみなり/だいばくはつ
補助技:ちょうはつ/たくわえる/くろいきり/おきみやげ/みちづれ

マタドガスの基本となる型。
主に地面タイプや、エスパー技を持たない広範囲中火力の物理ATに後出しして流す。
流し先にはおにびや削れた状態からいたみわけを撃って負担をかける。

持ち物は回復技の乏しさを補うくろいヘドロ、役割遂行を早めるゴツゴツメットあたり。
高い物理流し性能を持つ反面苦手な相手もはっきりしているため、長く居座ることは少ない。

特性はふゆう・かがくへんかガスどちらも有用。
ランドロスなど、地面技の搭載率が高い相手を役割対象にするなら従来どおりふゆうが安定。
かがくへんかガスは地面を受けられなくなるが、マリルリなど特性依存のアタッカーに圧倒的有利になれる。
もらいびを発動させずに炎技が打てる点や、こんじょう持ちをおにびで確実に機能停止できる点も優秀。
一応天敵ヒードランにもだいもんじが通るようになるが、C無振りだと乱数5発にしかならないので依然不利。

攻撃技はクリアスモッグがあればミミッキュのつるぎのまいをリセットしつつばけのかわをはがせる。
ミミッキュメタ(詳細後述)として明確な採用理由が見いだせるほか、その他の積みエースにも抑止力となり得るため、優先的に採用したい。
その他の攻撃技としてはクリアスモッグとの相性も考え、鋼への有効打になる炎技が欲しい。

+  折りたたみ
型サンプル
持ち物:くろいヘドロ(orゴツゴツメット)
努力値:ずぶといH252-B252-S4
技構成:おにび/クリアスモッグ/いたみわけ/だいもんじ

他の構成もいくつか使ったが汎用性ではこれが一番。
個人的にはいたみわけとのシナジーも考えると、くろいヘドロの回復ソースはやはり捨てがたい。

【ダブル】サポート型 [編集]

特性:かがくへんかガス
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい
努力値:HS/HD/CSベース
持ち物:シュカのみ/きあいのタスキ/くろいヘドロ/ふうせん
優先技:まもる/おにび
攻撃技:ヘドロばくだん/クリアスモッグ/だいもんじ
補助技:ちょうはつ/くろいきり

かがくへんかガスを活かしたダブルのサポート役。
マタドガス(ガラル)に比べて技候補は少ないので読まれやすいが、弱点の少なさが強み。
いかくも無効化できるので味方の物理技も通しやすくなるほか、コータス+ようりょくそなどの天候系ギミックに対しても上を取りやすくなる。
逆に言えばこちらもマタドガスがいる間は特性頼りの戦術を使えなくなるが、マタドガスを使い捨てて後続にギミックをしのばせる分には問題ない。

相方はやはりケッキングが筆頭。なまけを無効化できるので相性抜群。
おにびでケッキングの弱点である格闘技の威力を削いだり、特性を失くしたオーロンゲに何もさせずにちょうはつを入れたりと独特の立ち回りができる。

また第九世代で追加のとくせいガードを持たせたポケモンは特性無効化を無視して特性を使用できる。
相手のまけんきを封じて一方的にいかくを浴びせる等の連携は、新たな戦術として覚えておきたい。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対マタドガス [編集]

注意すべき点
特性がふゆうの場合、弱点がエスパーのみ。防御が高くおにびも覚えるので、物理アタッカーでは突破に時間がかかる。
火力は並程度だが搦め手が豊富、自主退場技も取りそろえており起点にされた挙句、エースを無償降臨される危険が大きい。
ダブルバトルではかがくへんかガスにより、こちらの特性を封じた挙句にケッキングリククラゲなどのデメリットを消されてしまう。
対策方法
物理耐久も含め、数字そのものは高くない。特殊アタッカーならまず問題無く1、2手で処理できる。
ほのおタイプやこんじょうであればおにびを受ける心配が無く、物理アタッカーでも突破可能。後者はかがくへんかガスには注意。
基本的に変化技を中心に動いてくるので、先手でちょうはつを撃つのも有効。
ダブルバトルの場合、基本的にデメリット特性を持つエースのサポートに徹し、本人は攻撃を一切してこないケースも多い。
エースを無力化できれば、連鎖的にマタドガスもいるだけのようなものになるので、可能ならばそちらで対策できると有効。
単体にフォーカスを当てるのであれば、シングルと同じくちょうはつで概ねの行動を封じることができる。
くろいきり、クリアスモッグで能力ランクはリセットしてくるので、ランク変動での強化はマタドガスの前では厳禁。

外部リンク [編集]