エンペルト [編集]
No.0395 タイプ:みず/はがね 通常特性:げきりゅう(HPが1/3以下のときに水タイプの技の威力が1.5倍になる) 隠れ特性:かちき(相手に能力を下げられた時、特攻が2段階上がる)※第八世代までは「まけんき」 体重 :84.5kg(けたぐり・くさむすびの威力:80)
特殊鋼 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エンペルト | 84 | 86 | 88 | 111 | 101 | 60 | 530 | げきりゅう/かちき | |
サーフゴー | 87 | 60 | 95 | 133 | 91 | 84 | 550 | おうごんのからだ | |
テツノカシラ | 90 | 72 | 100 | 122 | 108 | 98 | 590 | クォークチャージ | |
ブリジュラス | 90 | 105 | 130 | 125 | 65 | 85 | 600 | じきゅうりょく/がんじょう/すじがねいり | |
Hヌメルゴン | 80 | 100 | 100 | 110 | 150 | 60 | 600 | そうしょく/シェルアーマー/ぬめぬめ | |
ジバコイル | 70 | 70 | 115 | 130 | 90 | 60 | 535 | がんじょう/じりょく/アナライズ |
第四世代の水御三家で、唯一のみず・はがね複合タイプ。
第九世代ではDLC「碧の仮面」にて復帰。
素早さは低いが特攻が高め、その他のステータスもまずまずバランスが良い。
はがね複合枠としては4倍弱点がなく、ほのお等倍かつ一致みず技で弱点を突けるのが個性。
一致水技の威力も十分でサブウェポンも豊富。豊富な耐性により打ち合いやサイクル戦への適性も感じさせる。
あくびやステルスロックを習得するため起点作りにも長けており、単純な特殊ATの枠にとどまらず器用な動きが望める。
反面、タイプ一致技のみずとはがねは共にみずタイプに半減されるため、攻撃面での補完には優れない。
みずタイプが本来有利なほのお等倍・じめん弱点であり、みず枠として見ると耐性に難がある。
耐性ははがね寄りだが攻撃面はみず寄りという性質から、メジャーポケモンとの有利不利の関係も独特であり、やや癖の強い性能をしている。
キョジオーンの専用技「しおづけ」はみずorはがねタイプにはスリップダメージ1/4となるが、
両方のタイプを持つエンペルトへ使ってもステルスロックと違って1/2にならず、スリップダメージは1/4のまま変わらない。
第九世代では隠れ特性がまけんきからかちきに変更され、種族値に沿った特性となったのは追い風。
わざマシンがあるにもかかわらずねっとうは没収されたが、てっていこうせん、はねやすめ、しんくうはなど、
新たに覚えた技の方が多く、全体的に強化傾向と言える。
統計によると、第九世代でのかちき:げきりゅうの割合は概ね7:1と、かちきの採用が圧倒的に多くなっている。
一方ではがねタイプ特殊アタッカーとしてはサーフゴーやHヌメルゴンなどの多数のライバルが登場。
それぞれ耐性・特性・技範囲の性能の大分上回られ、採用枠を争うことになる。
主な差別化要素としては上述の固有耐性と隠れ特性による独自の強みを活かせるところか。
SVではDLC導入後、スイリョクタウンの付近にいるジニアからタマゴを貰うことができる。
タマゴはナエトル・ヒコザル・ポッチャマの中からランダムで生まれる。受け取った時点で中身が決まるので、タマゴの入手前にセーブ推奨。
通常特性の個体なので、隠れ特性が欲しい場合はとくせいパッチが必要。幸い、過去作にも登場するためそちらから連れて行くことでも隠れ特性の個体は確保できる。
特性考察 [編集]
- げきりゅう
- 通常特性。HPが減ると水技の威力が上がる。
耐性は多いので一撃で落とされることはあまりなく、発動機会は多い。
メインの特殊水技はもちろん、追撃のアクアジェットも強化される。
- かちき
- 隠れ特性。相手に能力を1つ下げられるたびに特攻が2段階上昇。
第九世代でまけんきから変更され、迂闊ないかく後出しを強く牽制できるようになった。
なお、第四世代リメイクであるBDSPへ移すとまけんきに変わるが、再び第九世代に戻せばかちきに戻る。
BDSPからHOMEにポケモンを預けると、スマートフォン版HOMEのふしぎなおくりもので隠れ特性のシンオウ御三家を入手可能。
勘違いされやすいが、味方のじならしなどによっては発動しない。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイドロカノン | 水 | 150(225) | 90 | 行動不能 | タイプ一致技。威力は絶大だがデメリットも大きい。 | |
ハイドロポンプ | 水 | 110(165) | 80 | - | タイプ一致技。高威力・命中不安。 | |
なみのり | 水 | 90(135) | 100 | - | タイプ一致技。中威力・命中安定。 | |
ひやみず | 水 | 50(75) | 100 | 攻撃↓100% | タイプ一致技。攻撃しつつ物理アタッカーを弱体化。 | |
うずしお | 水 | 35(52) | 85 | 拘束 | 拘束技。有利な相手を拘束。拘束は霊には無効。 | |
みずのちかい | 水 | 80(120) | 100 | - | 誓い技。ダブルでは安定性能の水単体技としても。 | |
ラスターカノン | 鋼 | 80(120) | 100 | 特防↓10% | タイプ一致技。性能安定。テツノツツミ・パルシェン・ハバタクカミ等に。 | |
てっていこうせん | 鋼 | 140(210) | 95 | 最大HPの1/2 反動ダメージ | タイプ一致技。はがねテラスで威力280の高火力技になるが、自滅しやすい。 起点づくり後の退場技としても。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。 | |
ふぶき | 氷 | 110 | 70 | 凍り10% | 対草・ドラゴン。サンダーやボルトロスにも。命中不安だが雪で必中。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早↓100% | 追加効果が優秀だが十分に生かすには調整必須。 スカーフやりゅうのまいに強くなる。交代読みでも。 | |
くさむすび | 草 | 20~120 | 100 | - | 対水。一致技を両方半減する水に刺さるが威力不安定。 ヘイラッシャに有効だが、テツノツツミやウォッシュロトムにはあまり刺さらない。 | |
エアスラッシュ | 飛 | 75 | 95 | 怯み30% | 対草・格闘。稀に外れるので注意。ウーラオスやオーガポン水にも。 怯みを狙うならスカーフやトリックルームとあわせて。 | |
しんくうは | 闘 | 40 | 100 | 優先度+1 | 特殊先制技。アクアジェットと選択。霊に無効なのが難点。かちきと相性が良い。 | |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | - | テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 つるぎのまいを積んだ後なら物理技にもなり得る。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
アクアジェット | 水 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致の先制技。しんくうはと選択。げきりゅうと相性が良い。 | |
クイックターン | 水 | 60(90) | 100 | 交代 | タイプ一致技。高い流し性能・低いすばやさを活かし、有利対面づくりを狙う。 | |
かわらわり | 闘 | 75 | 100 | 壁破壊 | 相手の壁を破壊したいなら。先発向け。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
こうそくいどう | 超 | - | 素早さ強化。半減が多いので積みやすい。 | |||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃を強化。アクアジェットとあわせて。 | |||
てっぺき | 鋼 | - | 防御を強化。はねやすめとあわせて。 | |||
フェザーダンス | 飛 | - | 攻撃を弱化。呼ぶ物理アタッカーに交代読みで。 | |||
あくび | 無 | - | 起点作りに。ステルスロックとあわせて。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、げきりゅうの発動に。 | |||
ステルスロック | 岩 | - | サポート用。あくびやほえるとあわせて。 | |||
はねやすめ | 飛 | - | HP1/2回復。最大PP8。飛行テラス時もタイプ変化なし。 | |||
ほえる | 無 | - | 起点化回避手段やステルスロックのダメージ稼ぎとして。 | |||
くろいきり | 氷 | - | 起点化回避手段。ぼうおんやじごくづき相手でも使用できる。かちきと相性が悪い。 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
水 | ハイドロポンプ なみのり ウェーブタックル アクアジェット クイックターン | 一致技火力上昇。耐性は減るが、ある程度役割関係を維持できて弱点も2つなので無難。 水ポケモンとして炎や地に弱みを見せなくなるのも大きい。ただしフリーズドライには注意。 | |
鋼 | ラスターカノン てっていこうせん | 一致技火力上昇。多くの耐性を維持できるが、元の役割対象との役割関係は失い炎弱点も痛い。 | |
飛 | エアスラッシュ | 弱点の地面と格闘を半減以下に。電気弱点の一貫に注意。 地面技を撃つ相手に余裕を持って切り返したいなら。 | |
妖 | テラバースト | 対格闘及び一部のドラゴン。元のタイプとは弱点が大きく変わる。 テラス後の弱点のうち毒は無効、鋼は4分の1なので耐性の切り替えとしては優秀。 | |
闘 | しんくうは テラバースト | 先制技の火力上昇に。 | |
地 | じしん テラバースト | でんじは無効かつ、電気タイプへの切り返しに使える。 特殊型の場合、弱点を突くならテラバーストが必須。 | |
電 | テラバースト | 麻痺無効。テラバースト採用であれば対水や対飛行に。一方で、耐性面では地面が一貫してしまう。 | |
草 | くさむすび テラバースト | 対地面・電気・草。水への打点も強化し粉技無効。 くさむすびが刺さる相手は多いが、弱点も増えてしまう。 | |
炎 | テラバースト | 対草。炎にも強めになる一方、地面が一貫し他のタイプと範囲が被りがち。 | |
虫 | テラバースト | 地面・格闘を半減にしつつ電気も等倍に。炎・岩は呼びづらい為飛行にだけ注意。 テツノツツミなどを対面処理する余地を残したい場合に。 | |
霊 | テラバースト | 格闘無効。無効タイプの存在により、起点作成がしやすくなるので、サポート型に向く。 | |
ステラ | テラバースト | 耐久型とはあまり嚙み合わない。 |
使用率・採用率の低いテラスタル |
型考察 [編集]
とつげきチョッキ型 [編集]
特性:かちき/げきりゅう
性格:ひかえめ
努力値:HC252をベースに調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ラスターカノン/なみのりorハイドロポンプ
優先技:れいとうビームorふぶき/アクアジェットorしんくうは
攻撃技:くさむすび/クイックターン
高めの特攻・特防と、鋼の耐性を活かすチョッキ型。
受け出し能力を高めつつCに努力値を割けるとつげきチョッキとの相性はかなりよい。
特殊フェアリーを中心に後出しし、弱点の鋼技や後続に一貫しやすい水技でサイクルに負荷をかけていく。
特殊アタッカー型 [編集]
特性:かちき(推奨)/げきりゅう
性格:ひかえめ/れいせい
努力値:HC252ベースで耐久調整、余りS
持ち物:こだわりメガネ/半減実/ふうせん/きあいのタスキ/たつじんのおび/いのちのたま
確定技:ハイドロポンプorなみのり/ラスターカノン
優先技:れいとうビームorふぶき/アクアジェットorしんくうは
攻撃技:こごえるかぜ/くさむすび/エアスラッシュ/ウェーブタックルorクイックターン/じしん
変化技:あくび/ステルスロック/みがわり
基本的な特殊アタッカー型。
こだわりメガネなどで火力補強し早期にサイクル崩壊を図る。
HPが大きく削れた場合、げきりゅう発動によりさらに大きく負荷を掛けられる場合があるので、仮想敵に合わせた耐久調整は重要。
耐久調整を施した上でアクアジェットがあればタイマンも制しやすくなるため、採用優先度は高い。
バンギラスなどを意識してSも振りたいところだが努力値がカツカツなので、4振り61族抜き程度が限界か。
地面タイプには弱点を突かれるが、タスキやふうせん、シュカのみがあれば強く出られる。
とはいえ無理に居座る必要性も薄いため、基本は火力補強の持ち物を推奨。
スカーフ型 [編集]
特性:かちき/げきりゅう
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:なみのりorハイドロポンプ/れいとうビームorふぶき
攻撃技:ラスターカノンorてっていこうせん/くさむすび/クイックターン/エアスラッシュ
変化技:ステルスロック
スカーフ持ちの場合115族まで抜け、スカーフ以外のドラゴンに先制できる。
耐性の多い鋼タイプなので繰り出せる場面も多い。
エンペルトの弱点の1つである、素早さの低さをその場で補えるのはやはり大きい。
おかげで後出しで狩れる相手も大幅に増える。
サブウェポンで弱点を突ける技を持ってる相手は大抵居座る事が多く、そのまま返り討ちにできる。
高速移動型 [編集]
特性:かちき/げきりゅう
性格:ひかえめ
努力値:C252 S調整 残りH
持ち物:ヤタピのみ/ふうせん/きあいのタスキ/いのちのたま/ラムのみ/半減実
確定技:こうそくいどう/なみのりorハイドロポンプ
攻撃肢:ラスターカノン/れいとうビーム/くさむすび
変化技:みがわり
スカーフに比べ速攻性がなく攻撃範囲も狭くなりがちだが、
その他のアイテムで火力・耐久を補強できる点、スカーフも抜ける点が優秀。
特性はかちきを推奨。CS双方が2段階上がれば3タテも夢ではない。
一方で高速移動時の被弾で発動を狙えるげきりゅうも捨てがたい。
ステロ撒き型 [編集]
特性:かちき/げきりゅう
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 残り耐久
持ち物:ふうせん/オボンのみ/きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/あくび/クイックターン
優先技:てっていこうせん
選択技:ハイドロポンプorなみのり/こごえるかぜorれいとうビーム/ラスターカノン/かわらわり
変化技:ほえる
先発に出し、ステルスロックを撒いてあくびで起点作りする型。
ラグラージやカバルドンと比べ耐性が多く、ちょうはつも受けにくいが、
耐久種族値で劣り、電気が通るためボルトチェンジで対策される。
かわらわりを追加。先発で鉢合わせしがちな壁構築への対抗手段として。
クッション型 [編集]
特性:かちき/げきりゅう
性格:のんき/なまいき/ずぶとい/おだやか
努力値:H252 残り耐久orCS微調整
持ち物:ふうせん/オボンのみ/とつげきチョッキ
確定技:クイックターン
優先技:あくび
攻撃技:ひやみずorなみのり/うずしお/ラスターカノン/こごえるかぜorれいとうビーム
変化技:ステルスロック/はねやすめ
優秀な耐性による高い流し性能とひくいすばやさを活かし、クイックターンにより有利対面を作っていく型。
後攻でクイックターンを撃つため、すばやさは最遅推奨。
ただし、こごえるかぜによるS操作も搭載する場合は攻撃を下げる性格とS調整も検討。
特殊に対するクッション性能を高めるため、とつげきチョッキを採用するのも面白い。
ただし、その場合技の選択肢は攻撃技のみとなり運用の自由度は下がる。
BDSPではねやすめを新規習得し、耐久型もできるようになった。
優秀な耐性を活かし、特殊アタッカー相手に居座り徐々に負担をかけていく。
うずしおにより、相手を拘束することもできる。
耐久指数は中の上程度なので、等倍以上の場合、超高火力の特殊技で押し切られる場合も。
具体的には、D特化の場合でも、こだわりメガネ持ちC252振りイーユイのオーバーヒートが超低乱数1発(6.25%)。
ステロダメージ蓄積やS調整に耐久削りがあれば確1圏内に持ち込まれるため、耐久に過信は禁物である。
当然ながらでんき技持ちにも分が悪い。
鈍足クイックターンによる対面操作は水タイプによく多い型で、他にはラグラージやキングドラなどが名を連ねる。
エンペルトの場合他耐性が活かせるが、どのポケモンを採用するかはパーティとよく相談する必要がある。
相性考察 [編集]
唯一無二の独特なタイプ故、相性補完となるポケモンは多い。
以下、一例。
- ロトム:こちらも弱点を補えるが、悪・ゴーストタイプが通りやすい。
対エンペルト [編集]
- 注意すべき点
- 11もの圧倒的な耐性により多くの攻撃を耐え、一貫性の高い水技を高威力で放つ。
ふうせんやシュカのみ、チョッキ持ちが多く、地面・ドラゴン・特殊フェアリー等に強い。
特殊アタッカーのほか、ステルスロックやあくびでのサポートも可能。
条件付きではあるが、げきりゅう・かちきによりメインウエポンを強化してくる。
- 対策方法
- 弱点は突きやすいが、耐久振りや持ち物で対策されていることも多い。
倒し損ねるとげきりゅうが発動するため、高火力で一気に落とす。ただしアクアジェットには注意。