ドリュウズ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ドリュウズ [編集]

No.0530 タイプ:じめん/はがね
通常特性:すなかき(天気が「すなあらし」の時、素早さが2倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
     すなのちから(天気が「すなあらし」の時、じめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる
            すなあらしのダメージを受けない)
隠れ特性:かたやぶり(相手の特性を無視して攻撃できる)
体重  :40.4kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
地/鋼HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ドリュウズ11013560506588508すなかき/すなのちから/かたやぶり
テツノワダチ901121207270106570クォークチャージ
Aダグトリオ35100605070110425すなのちから/カーリーヘアー/すながくれ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/みず/かくとう/じめん
いまひとつ(1/2)ノーマル/ひこう/エスパー/むし/ドラゴン/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)いわ
こうかなしどく/でんき

じめん×はがね複合の一角で、攻撃的な種族値を持つ。今作での同複合はテツノワダチAダグトリオ
攻防両面で優秀な補完を持ち、特に攻撃面では、はがねが半減される4タイプのうちみず以外にじめんが抜群となることから一貫性が非常に高い。
種族値とタイプの性質が噛み合っており、素早さも中速、すなかきが発動すれば一気に高速帯に入り込む。
2種類の一撃必殺を持つため、遂行速度の遅い物理受けでは止めきれない。
ふゆうがんじょうに対してもかたやぶりで貫通し、特性の採用率も偏っておらず、確実な対策は難しい。

防御、特防は低いが高いHPのお陰で耐久力は最低限はあり[1]、耐久調整を施しやすい。
更に無効含め10タイプへの耐性を持ち、どくどく・でんじは読みの無償降臨も可能、ステルスロックのダメージも1/32な為サイクル戦にも強い。
アタッカーとして完成度が高いことからフルアタでも問題が無く、チョッキとも相性が良い。
火力については補強せずとも、余程物理耐久の高い相手を正面突破するつもりで無ければ十分なことから持ち物の自由度自体も高く、
きあいのタスキ、とつげきチョッキ、こだわりスカーフ、こだわりハチマキ、いのちのたまなど、持ち物についても採用率は一貫しない器用さを誇る。

努力値振りについては、BDに比べHPがかなり高いため、例によって耐久に振るならBD振りの方が効率がよい。

前作、剣盾初期環境では汎用性の高いじめん枠として人気を集め、トップメタに君臨していた実績がある。
第九世代ではガチグマディンルーをはじめとした優秀なじめんタイプが環境に蔓延っている。
役割や用途が全く異なるため差別化を意識する必要は無いが、タイプの一貫性などPT編成のバランスに注意。



特性考察 [編集]

すなかき
天候が砂嵐のとき、素早さ2倍。
お膳立てが必要ではあるが、元々の攻撃力の高さに速さが加わることで凄まじい制圧力を発揮する。
ボーマンダバンギラスと組んだ「バンドリマンダ」の並びは今世代でも健在。
テラスタルでタイプを変えても砂嵐のダメージは受けない。
第九世代では最速でクォークチャージを発動したテツノツツミが上から弱点を突いてくるのが懸念要素か。
すなのちから
天候が砂嵐のとき、じめん・はがね・いわタイプの技の威力が1.3倍。
条件の割に飛び抜けて高い倍率とは言えず、すなかきに威力強化道具を持たせたほうが汎用性が高い。
隠れ特性のかたやぶりも無難に優秀であるため他2つを優先したい。
ちなみにこちらもタイプを変えても砂嵐のダメージは受けない。
かたやぶり
隠れ特性。
ドリュウズの攻撃性能やタイプ相性と上手くマッチしており、ふゆうどしょく持ちにじしんや、ミミッキュばけのかわを無視してアイアンヘッドを通せる。
がんじょう持ちを一撃で落とせることからエアームドなどの物理受けに一定の勝ち筋を見出すことも可能。
今作ではふゆうのポケモンが電気や鋼にテラスタルするケースが珍しくないため、さらに採用価値は上がっている。
とくせいガード持ちのポケモンにはかたやぶりが適用されないので注意。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
<砂の力>
命中効果解説
じしん100(150)
<195>
100-タイプ一致技。性能安定。ダブルでは周囲全体攻撃。
10まんばりき95(142)
<184>
95タイプ一致技。グラスフィールド下や、ダブルでの単体攻撃に。
じだんだ75/150
(112/225)
<145/292>
100技失敗後2倍タイプ一致技。じわれ・つのドリルの保険として。
じならし60(90)
<117>
100素早さ↓100%タイプ一致技。ダブルでは、工夫をしないと味方に負荷をかける。
アイアンヘッド80(120)
<156>
100怯み30%タイプ一致技。怯みを狙うならすなかきやこだわりスカーフ等が必要。
いわなだれ75
<97>
90怯み30%むしひこうすなかきやこだわりスカーフなら怯みを狙える。
ダブルでは相手全体攻撃。ストーンエッジは覚えない。
ロックブラスト25
<32>
90連続攻撃みがわりやタスキに強い。期待値は3発でいわなだれと同じ威力。
がんせきふうじ60
<78>
95素早↓100%追加効果が優秀。自身にも後続にも活きる。
シャドークロー70100急所ランク+1ゴーストハバタクカミクレセリアor風船サーフゴーに一貫。
どくづき80100毒30%くさ。鋼技と範囲が被るのが難点。
シザークロス80100-くさサザンドララティオス等にも刺さるが半減されやすいのが難点。
かわらわり75100壁破壊地面技と範囲が被るが、メジャーな壁張り役には有利が取りやすい。
こうそくスピン50100拘束解除
自場リセット
素早さ↑100%
微妙な速度を補える。積み技感覚で。
自身がステロ1/32、どくびし無効なので、これらの除去がしやすい。
からげんき70/140100状態異常
で威力倍
妨害技への保険として。
つのドリル-30一撃必殺火傷対策や、有効打の無い相手に。からぶりほけんの対象外なので注意。
アーマーガアなどひこうふゆう相手に通したいならこちら。
じわれ-30一撃必殺同上。メインのじしんと範囲が被るため、基本はつのドリル優先。
高耐久のゴーストタイプに通したい場合に。
特殊技タイプ威力命中効果解説
テラバースト80<120>100-自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
すなのちからでは威力156。
変化技タイプ命中解説
つるぎのまい-すなかきとあわせて全抜きを狙う。かたやぶり型でもきあいのタスキを持たせる場合に。
すなあらし-自力ですなかき発動を狙うなら。こうそくいどう感覚で使用できる。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。
ステルスロック-かたやぶりならマジックミラーをも貫通して撒ける。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
じしん
10まんばりき
じだんだ
一致補正2倍。耐性が一気に減るが地面技の突破力を強化。
アイアンヘッド
スマートホーン
一致補正2倍。多くの耐性を持続させる。
いわなだれ
ロックブラスト
がんせきふうじ
地面と好相性のサブウェポン。すなかきと合わせて砂嵐で特防1.5倍。
ただし、格闘と地面が一貫。
かわらわりはがね
テラバーストくさむし。弱点が大きく変化。飛行の弱点タイプには全て一致技で対応可能。
テラバースト地面と合わせて広い打点を持てる。
元のタイプ的に鋼・毒技は飛んで来づらいため、耐性面でも相性が良い。
ただし、アーマーガアエアームドはどちらにせよ攻守ともに不利である。
テラバースト解説
テラバースト解説
シャドークローノーマルかくとうを強く意識する場合に。
起点に向くので、ステルスロックや剣の舞と組み合わせたい。
じごくづきゴーストを強く意識する場合に。いたずらごころ無効。
テラバースト解説
テラバースト水炎弱点を補えて相性が良い。弱点もドラゴン以外には鋼技で対応可能。
テラバースト耐性は皆無なので、テラバースト採用で4倍狙いでの奇襲に。
かたやぶりと組み合わせることでカイリューに非常に強くなる。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。
+  採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

かたやぶりアタッカー型 [編集]

特性:かたやぶり
テラスタイプ:じめん/はがね/ひこう/ドラゴン

こだわりスカーフ [編集]

性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:じしん/アイアンヘッド
優先技:いわなだれ
選択技:かわらわり/つのドリルorじわれ

最速でS231となりマルマイン(最速150族)まで、準速ならS210となりカマスジョー(最速136族)まで抜ける。
ドラパルトやS↑セグレイブを抜けるようき推奨だが、強く役割遂行したい相手に合わせある程度耐久に回すなどして調整するのも有り。
ふゆうに地面対策を一任している相手に対しては抜群の抜き性能を発揮する。

きあいのタスキ [編集]

性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:じしん
優先技:つるぎのまい
攻撃技:アイアンヘッド/いわなだれorがんせきふうじ/かわらわり/つのドリルorじわれ/こうそくスピン

きあいのタスキによりタイマン性能の向上、またつるぎのまいを搭載できることで積みエースの役割を持たせることができる。

構成例
AS252/じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つるぎのまい
こだわりスカーフ型が苦手とするきあいのタスキアタッカーにかなり強く、自分より速い相手にもがんせきふうじで対抗できる。

とつげきチョッキ [編集]

性格:ようき
努力値:S252ベースでAD調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つのドリルorじわれ
選択技:かわらわり/こうそくスピン

特殊フェアリーへの後出し性能や、特殊エースとの対面での撃ち合いで優位に立つための構成。
仮想敵の特殊攻撃を耐えられるようDを調整し、対ミミッキュ性能も残すため基本は最速ベースで余りをAに振る。

タスキと違って削れた状態でも特殊に対する役割が持て、スカーフのように技も固定されないため、後出し性能が高く安定した役割遂行が見込める。
耐久に多く振っているお陰で、他の型では突破困難な耐久型に対して、アイアンヘッドの怯みやつのドリルの試行回数を稼ぎやすいことも利点。
反面Aを削りすぎるとミミッキュやFCロトムなどを一撃で落とせなくなる場面も出てくる。
補完要員に近いのでパーティに合わせて要調整。

岩技はS逆転で処理範囲を広げられるがんせきふうじ推奨。Aに極振りする型ではないため、いわなだれと確定数が大差ない。
ふゆう持ちに有効なじしん、対フェアリーのアイアンヘッド、耐久振りと相性の良いつのドリルもほぼ必須のため、補完の岩技と合わせて確定欄4つが埋まる。
かわらわりやこうそくスピンを持たせれば壁破壊やステロ除去の役割を担わせることもできるが、ピンポイントなので汎用性は落ちる。

構成例
H44 A156 B4 D52 S252/じしん/アイアンヘッド/がんせきふうじ/つのドリル

Aは最低乱数以外でH振りウォッシュロトムをじしんで突破できるライン。
Hは定数ダメージ最小の16n-1。余りをDに回すことで特化ウォッシュロトムのハイドロポンプ確定耐え。
Sは最速。ミラー意識だがタスキ型は予め削る必要があり、スカーフにはどのみち勝てない。準速ミミッキュ抜きに抑えてADに回すのも可。

すなかきアタッカー型 [編集]

特性:すなかき
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ふうせん/とつげきチョッキ
確定技:じしん/アイアンヘッド
選択技:いわなだれorがんせきふうじ/テラバースト/かわらわり/つのドリルorじわれ/みがわり/つるぎのまい

砂パにおけるエースアタッカーの代名詞ともいえる型。
基本はすなおこしのポケモンに砂嵐を起動してもらう。
前世代まではいじっぱりが主流だったが、ようきでないとこだいかっせいで素早さを上げたハバタクカミを抜けないため陽気が推奨される。
相性では有利だが身代わりや甘えるで引っ掻き回されると不利な展開となる。
なお、最速でもクォークチャージを発動させたテツノツツミは抜けない。

ステルスロック撒き型 [編集]

特性:かたやぶり
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ
確定技:がんせきふうじ/ステルスロック
優先技:じしん/かわらわり
攻撃技:アイアンヘッド/つのドリルorじわれ/こうそくスピン

主に先発に出し、ステルスロックを撒く型。
かたやぶりと各種サポート技の相性もよく、マジックミラーを無視してステルスロックを撒けるほか、
ドラパルトクリアボディも貫通してがんせきふうじでS操作ができる点は特筆に値する。
壁展開に対するメタのかわらわりに、相手のステロ展開に対処できるこうそくスピンも習得できる。

バンギラスなど砂パの常連ポケモンと組み合わせると、ドリュウズの起点作りを読まれづらく非常に強力。
自身の選出誘導力が非常に高いうえ、後続は半端な素早さを補ってもらいつつ、龍の舞などで強力なエースに転じることができる。


対ドリュウズ [編集]

注意すべき点
地面タイプ、鋼タイプどちらの中でも最高峰の攻撃力。
かたやぶりによってふゆうにも一貫するじしんの威力と範囲は脅威。
持ち物もきあいのタスキやとつげきチョッキ、こだわりスカーフなど多岐に渡るため受けづらい。
たとえこちらが有利な状況でも、アイアンヘッドやいわなだれの怯み、つのドリルの一撃必殺による脅威がつきまとう。
すなかきの場合、砂下で圧倒的な突破力を誇る。多くの高速ポケモンに先手で高火力技を叩き込むエースと化す。
バンギラス等同時選出されるポケモンも一筋縄ではいかないためパーティ単位で対策する必要がある。
 
対策方法
どくどくが効かず、つるぎのまいやかたやぶりからの一撃必殺技があるので、耐久型で受けるのは安定しない。
攻撃技は物理一辺倒、素の耐久や素早さは並程度なため、先制技やいかく+スカーフ持ちの霊獣ランドロス等で攻めると良い。
ブーストテツノツツミなら最速すなかきにも抜かれず、一緒に組まれるバンギラスカバルドンボーマンダにも一致弱点を突ける。
麻痺や火傷でも機能停止。でんじはは無効なので、ジャローダ等のへびにらみで。
飛行タイプはサブウェポンの岩技で弱点を突かれる恐れあり。エアームドアーマーガアなら地面無効・鋼半減で岩も等倍。但しつのドリルには注意。かたやぶりの場合がんじょうエアームドでも強行突破されかねない。
どちらにせよ特性の判別は重要なので登場時のアナウンスを見逃さないように。すなのちからは基本考慮外のため、かたやぶりのアナウンスが入らなければすなかきと判断してよい。

外部リンク [編集]


[1] オール80族とほぼ同等