ラブカス [編集]
No.0370 タイプ:みず 通常特性:すいすい(雨の時に素早さが2倍になる) 隠れ特性:うるおいボディ(雨の時に、ターン終了時に状態異常が治る) 体重 :8.7kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
水単すいすい | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ラブカス | 43 | 30 | 55 | 40 | 65 | 97 | 330 | すいすい/うるおいボディ | |
ネオラント | 69 | 69 | 76 | 69 | 86 | 91 | 460 | すいすい/よびみず/みずのベール | |
フローゼル | 85 | 105 | 55 | 85 | 50 | 115 | 495 | すいすい/みずのベール | |
ゴルダック | 80 | 82 | 78 | 95 | 80 | 85 | 500 | しめりけ/ノーてんき/すいすい | |
カマスジョー | 61 | 123 | 60 | 60 | 50 | 136 | 490 | すいすい/スクリューおびれ |
第三世代出身の単みずタイプ。
並以上の素早さを持ち、すいすいにより高速になれる。
しかしそれ以外の種族値が壊滅的で、合計種族値は現環境の無進化・最終進化形の中でデリバードと並ぶワースト3。
層の厚いみずタイプであることもあって、採用意義を見出し難いポケモン。
第九世代では当初はタマゴ技が丸ごと没収されていたが、碧の仮面でうち4つが復活。
目ぼしいものだとアクアジェット、なかまづくり。再びすいすい+なかまづくりのコンボが可能になった。
しかし詳細は下記に委ねるが、差別化面でも実用面でもあまり有力な戦術とは言えないことに留意。
ちなみにクイックターンも新規習得しており、高い素早さから後続に負荷をかけるが、小回りも多少効きやすくなっている。
藍の円盤でうずしお、じこあんじ、がむしゃらを覚えた。
他の新技はゆきげしき、ねがいごと、テラバースト等。ねがいごとは技自体は有用だがHPが低いラブカスとは相性が悪い。
没収された技はいやしのはどう、どくどく、ねっとう。
特性考察 [編集]
- すいすい
- 雨で素早さ2倍だが、当然ながらまともに雨アタッカーを務められるような火力ではない。
全能力でフローゼルに劣るが、上からの行動回数が増やせる可能性があるため基本はこちらで確定。
- うるおいボディ
- 隠れ特性。雨の間ターン終了時に状態異常を回復する。
耐久力は低いのでねむると合わせての採用は難しく、まひの素早さ低下もすいすいで帳消し可能。
後攻クイックターンを狙う場合はすいすいが邪魔になるのでこちらを選択。
同特性との比較 [編集]
- 物理火力指数比較
- 特殊火力目安
・ラブカスが覚えられて他の同特性水単が覚えられない有用な技
ラブカス | ネオラント | フローゼル | ゴルダック | カマスジョー | シャワーズ | ママンボウ | ||
あまえる | ○ | ○ | ○ | |||||
こうそくいどう | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
なかまづくり | ○ | (スキルスワップ) | (スキルスワップ) | |||||
じたばた | ○ | ○ | ○ | |||||
しんぴのまもり | ○ | ○ | ○ | |||||
てんしのキッス | ○ | (あやしいひかり) | (あやしいひかり) | |||||
ねがいごと | ○ | ○ | ○ | |||||
みずびたし | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
がむしゃら | ○ | ○ |
()は代替となりうる技
・素早さ調整
実値(必要努力値)=調整対象
117(0)=無振り、準速シャワーズ、ママンボウと同速
118(4)=2倍でスカーフ最速91族抜き
127(76)=2倍で最速スカーフガブリアス抜き
128(補正×0)=127以上にするなら、補正をかけた方が得。
135(補正×52)=最速70族、キノガッサ抜き
155(補正×188)=2倍で最速エナジーテツノツツミ抜き
157(補正×204)=最速90族抜き、最速ネオラントと同速
163(補正×252)=最速、最速ミミッキュ抜き
すいすい+なかまづくりについて [編集]
ラブカスについて特筆できる貴重な個性であり、基本的にダブルで先発採用、あめふらし持ちと組んで使うことになる。
天候始動役をそのまま高速アタッカーにするもよし、交代して後ろから出てくるアタッカーに使うも良し。
すいすい適用時のすばやさは最速で326(最速スカーフ145族+2)、無補正無振りで234(最速160族+1=最速スカーフ90族と同速)になるため、
きあいのタスキを持たせるか先制技を耐える調整をすることで成功率がぐっと上がる。
第八世代以降、ターンの最中に素早さが変化した場合は即座に行動順に影響するようになっており、特性発動までにラグがあった問題が改善。
似た役割のおいかぜと比較すると効果ターンが長く、雨が降っていなければ相手の特性を上書きして弱体化させる使い方も可能。
一方でまもるを貫通できないのは欠点。おさきにどうぞのような形で相手を殲滅させられればいいが、ねこだましには対処できず柔軟さに乏しい。
あめふらし持ちのペリッパーやニョロトノと組ませると弱点が被るため、戦術を成功させるのは想像以上に困難を伴う。
また、弱点の被らないあめふらし持ちとは別のポケモンにすいすいを渡す手も考えられるが、
これだけでパーティを3枠消費するうえ、タイプ一致+雨補正でゴリ押しのできる通常のすいすいエースに火力で大きく劣る。
何よりラブカスはすいすい+なかまづくり以外のサポート技をほぼ覚えず、アクアジェットによるタスキ潰しができる程度でしかない。
第7世代では覚えたいやしのはどうも技マシン化したてだすけも覚えないため、ラブカスが場に残っていると味方は1対2も同然の戦いを強いられることになる。
これらの理由により、ラブカス自身のサポート性能の乏しさもあって有力なコンボとは言い難い。
実際にはラブカスの枠にすいすいアタッカーを採用したほうが、2匹同時に攻撃もでき圧倒的に動きやすいというのが実情である。
すいすいを持つポケモンのうち、味方に特性を渡せるのは他にスキルスワップを覚えるゴルダックが存在。
なかまづくりは特性を維持できるため一概に劣化とは言えないが、かといって優位点にもなりにくい。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイドロポンプ | 水 | 110(165) | 80 | - | タイプ一致技。高威力・命中不安。 | |
うずしお | 水 | 35(52) | 85 | 拘束ダメ | タイプ一致技。貴重なダメージソース。 | |
れいとうビーム | 氷 | 90 | 100 | 凍り10% | 対草・ドラゴン。水定番のサブウェポン。 | |
ふぶき | 氷 | 110 | 70 | 凍り10% | 命中不安。雪下で必中だが、すいすいとは相性が悪い。 | |
こごえるかぜ | 氷 | 55 | 95 | 素早↓ | 追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
アクアジェット | 水 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。 | |
クイックターン | 水 | 60(90) | 100 | 自分交代 | 攻撃しつつ撤退。一致技だが威力は低め。 | |
じたばた | 無 | 20~200 | 100 | - | 最大威力は一番。タスキとあわせて。 | |
スケイルショット | 竜 | 25*2~5 | 90 | 防御↓ 素早さ↑ | 連続攻撃。ダメージはじきゅうりょく発動に使える以外ほぼ飾り。 | |
がむしゃら | 無 | - | 100 | - | 削り技。タスキやアクアジェットと相性がいい。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
あまごい | 水 | - | 水技の強化や、特性の発動に。 | |||
あまえる | 妖 | 100 | 相手の攻撃を2段階下げる。つぶらなひとみとは選択。 | |||
つぶらなひとみ | 妖 | 100 | 先制で相手の攻撃を1段階下げる。あまえるとは選択。 | |||
なかまづくり | 無 | 100 | 味方の強化や相手の弱体化に。 | |||
みずびたし | 水 | 100 | 特殊相手の火力低下に。テラスタルには無効。 | |||
てんしのキッス | 妖 | 75 | 妨害技。命中不安。 | |||
メロメロ | 無 | 100 | 妨害技。ノーリスクだが異性限定。 | |||
しんぴのまもり | 無 | - | サポート用。味方の状態異常を予防。 | |||
アクアリング | 水 | - | たべのこしと合わせてHPの回復に使えるがタイミングが難しい。 | |||
ねがいごと | 無 | - | 1ターン後にHPを半分回復。まもると合わせるか、後続のために使う。 | |||
まもる | 無 | - | ねがいごとが叶うまでの待機に。 | |||
こらえる | 無 | - | がむしゃらのダメージ補強やふかしのこぶしに対するまもるとして。 | |||
みがわり | 無 | - | 補助技対策や、てんしのキッス・メロメロとあわせて。 | |||
こうそくいどう | 超 | - | 素早さ強化。すいすいと異なりターン制限無し。 |
テラスタル考察 [編集]
使用率・採用率の低いテラスタル |
型考察 [編集]
てんみが型 [編集]
特性:すいすい/うるおいボディ
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい など
努力値:HP244 S252をベースに調整
持ち物:きあいのタスキ/たべのこし など
確定技:てんしのキッス/みがわり
優先技:メロメロ
選択技:こうそくいどう/あまごい/ねがいごと/アクアリング/なみのり/うずしお/がむしゃら
運ゲーを戦法とする型。
ダメージは攻撃技か混乱自傷頼りに。
混乱は数ターンで解除されるため混乱技は何度か使うことになるのだが、てんしのキッスの命中は75とかなり不安定。
仮に当たっても混乱が解けたタイミングに確実に相手は行動するため、
メロメロを重ね掛けできない性別不明のポケモンに対しては足止めにしかならない。
行動保障のため素早さの分の努力値を耐久にがっつり割き、
こうそくいどうを積むのもありだが、技スぺが削られ、先制技にも弱くなるのは痛いところ。
同技使いで最速という貴重な個性はあるが、すぐ下にネオラントがいるので差別化目的に搭載するなら最速推奨。
雨始動型 [編集]
特性:すいすい/うるおいボディ
性格:おくびょう/おだやか/ずぶとい など
努力値:HP244 S調整 残りBD
持ち物:しめったいわ/きあいのタスキ
確定技:あまごい/ねがいごと/クイックターン
選択技:クイックターン/てんしのキッス/まもる/みがわり
あまごいで後続の起点を作る型。
ねがいごとは後続の被ダメージを軽減できるが、現環境のすいすい持ちはルンパッパ・ツンベアー・ハリーマン以外弱点がラブカスと共通。
みずタイプ以外でもあまごいを覚えるポケモンは多いので、弱点がエースと被らず交代技を覚える、鈍足高耐久のポケモンを使った方が賢明か。
【ダブル】サポート型 [編集]
特性:すいすい
性格:ようき/おくびょう/わんぱく/ずぶとい
努力値:H252 BorS252
持ち物:きあいのタスキ/メンタルハーブ
確定技:なかまづくり
選択技:あまごい/みずびたし/こごえるかぜ/アクアジェット/クイックターン/まもる/あまえる/しんぴのまもり
唯一の個性とも言えるなかまづくり+すいすいの両立を主軸にしたサポート型。
雨下で味方にすいすいを移し、味方のサポートに徹する。
あめふらし要員の隣に出せば相方をそのまま高速アタッカーにしてしまえる。
おいかぜと役割が被るものの、雨の降るあいだ効果が続くのは旨味。いざとなれば相手の特性潰しにも使えるのがポイント。
ただし、まもるを使っている味方にはなかまづくりできず、味方と弱点も一貫しやすいので使うタイミングには注意が必要。
後続のポケモンにも応用できるので、あめふらし要員をドラゴンなどの電気耐性を持つアタッカーに交代してから使うのが狙いやすいか。
最速の場合すいすいでスカーフドラパルトすら抜けるが、いたずらごころ+おいかぜからの攻撃は流石に厳しい。
耐久をタスキに任せるのもアリだが今度はいたずらごころ+ちょうはつの対策が薄くなるため、パーティ全体でどちらが痛手になるかで選択。
対ラブカス [編集]
- 注意すべき点
- 高めの素早さとすいすいを持ち、雨下では圧倒的な速さで補助技を放ってくる。
てんしのキッスやみがわり、メロメロを使って運ゲーを仕掛けてくることが多い。
なかまづくりは特性頼りのポケモン(主に鈍足ポケモン)を大幅に弱体化させ、ダブルの雨パでは相方が高速化する恐れもある。
変化技はみずびたし、あまえる等も厄介。
- 対策方法
- 火力・耐久は最低水準で、変化技もありふれたものばかり。素早さも雨下でさえなければ並の高速アタッカーで先制できる。
より素早いポケモンで上から叩くのが確実。すりぬけや音技ならみがわりも貫通可能。
先手でちょうはつを打てれば機能停止する。そこそこ素早いので、いたずらごころなら確実。